イヴァン・リンス続きの「レコード評議会」だが、まだ手元にあるので、終わらない。
ということで、今回はこれ…
Ivan Lins
20 Anos Ao Vivo
ブラジル盤(1991年)
Som Livre
406.0113
SideA:S G 406.0113-A
SideB:S G 406.0113-B
SideA
1. Madalena
2. Agora
O Amor É O Meu País
3. Bandeira Do Divino
4. Dinorah Dinorah
Somos Todos Iguais Esta Noite
Abre Alas
5. Setembro (Amada)
SideB
1. Pessoa Rara
2. Começar De Novo
Vitoriosa
Blue Moon
3. Hino À Bandeira Nacional
4. Homenagem À Elis
Me Deixa Em Paz
Lapinha
O Bêbado E A Equilibrista
Desesperar Jamais (Citação: Cartomante)
イヴァン・リンスのライヴ盤「20 Anos Ao Vivo」。
英訳すると 20 Years Live なので、1971年のデビューから20年、1991年のライヴ盤、ということなのだろう。
Som Livre というブラジルのレーベルによるもので、Discogsを見る限りブラジルのみでのリリースだ。
収録曲は以下の通り。
( )内は邦題 〈 〉内は勝手訳
A1. Madalena(マダレーナ)
収録アルバム「Agora」(1971)
A2. Agora(今)
収録アルバム「Agora」(1971)
O Amor É O Meu País(愛こそが僕の国)
収録アルバム「Agora」(1971)
A3. Bandeira Do Divino(神の旗)
収録アルバム「Nos Dias De Hoje」(1978)
A4. Dinorah Dinorah(ヂノラー・ヂノラー)
収録アルバム「Somos Todos Iguais Nesta Noite」(1977)
Somos Todos Iguais Esta Noite(今宵楽しく)
収録アルバム「Somos Todos Iguais Nesta Noite」(1977)
Abre Alas(アブリ・アラス)〈翼を広げて〉
収録アルバム「Modo Livre」(1974)
A5. Setembro (Amada)(9月)〈最愛の人〉
収録アルバム「Novo Tempo」(1980)
B1. Pessoa Rara〈変わり者〉
初出(既存アルバム未収録)
B2. Começar De Novo(夜明け)
収録アルバム「A Noite」(1979)
Vitoriosa〈勝利〉
収録アルバム「Ivan Lins」(1986)
Blue Moon(ベイビー・ブルー)
収録アルバム「Agora」(1971)
B3. Hino À Bandeira Nacional(ブラジル国旗への讃歌)
B4. Homenagem À Elis(エリス・レジーナへのオマージュ)
Me Deixa Em Paz(放っておいてよ)
Lapinha(ラピーニャ)
O Bêbado E A Equilibrista(酔っ払いと綱渡り芸人)
Desesperar Jamais (Citação : Cartomante)
(決してあきらめはしない / 引用:カード占い師)
収録アルバム「A Noite」(1979) /「Nos Dias De Hoje」(1978)
Cartomante はエリス・レジーナも歌っている
「20 Anos Ao Vivo」(20 Years Live)というタイトルだけあって、1971年のデビュー・アルバム収録曲を含めて幅広い時代から選曲されている。
イヴァン・リンス自らがプロデューサーを務めているので、自身の選曲なのだろう。
で、内容はと言うと…
勢いのある演奏、イヴァン・リンスの力強いボーカル。
それに重なる観客の熱い大合唱と響き渡る拍手。
観客との一体感、会場の熱気が伝わってくる素晴らしいライヴ盤だ。
ライナーの中に、野外で盛り上がっている熱狂的なライヴ会場の写真がある。
音そのものも活き活きとした音で、聴いていて気持ち良いことこの上無い。
ブラジルのみでのリリースということもあり、話題になることがほとんど無いアルバムではあるが、これは名ライヴ盤と呼んで良いと思う。
但し、一点だけ不満と言うか、もったいないなぁ…と思うことがある。
ジャケットがブートレッグ(海賊盤)っぽいのだ。
熱狂的なライヴ会場や1970〜80年代ブラジルの動乱下(軍事独裁政権から民主化への動き)の一コマと思われる写真をジャケットやライナーに散りばめたデザインは悪くない。
が、何ともブートレッグ感が漂う…
内容が素晴らしいだけに、もったいないなぁ…