レコード評議会

お気に入りのレコードについてのあれこれ

Chansons Du Film "4 Garçons Dans Le Vent" / The Beatles【フランス盤(モノラル)】

前回より「レコード評議会」は「B-SELSで買ったレコード」シリーズ:シーズン10に突入しています。

 

 

スゴイ品揃えのB-SELS

LPのみならず、シングルやEPの品揃えもスゴイ。

UK盤、US盤、日本盤のみならず、欧州、アフリカ、中南米オセアニアなどなど、世界一周の品揃え。

 

そんなB-SELSのシングル&EPの棚を物色していると、目に入ってきたのがこの盤。

 

 

Les Beatles

Chansons Du Film "4 Garçons Dans Le Vent"

フランス盤(1964年)モノラル

Odeon

SOE 3756

SideA:7ARE 2103 21 M3 236381

SideB:7ARE 2004 21 M3 236382


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SideA

 1. I'm Happy Just To Dance With You

 2. If I Fell

SideB

 1. Things We Said Today

 2. When I Get Home

 

 

アルバム「A Hard Day's Nightハード・デイズ・ナイト」に収録の4曲からなるフランス盤EP

 

 

音が良ければ、あまりジャケットの良し悪しについて気にしない私ではあるが、このジャケットは素晴らしい。

 

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名前の付いたチェアに座る4人、その4人の髪をセットする女性たちを撮影したモノクロ写真。

 

全体的にモノクロなデザインだが、曲名はカラフルに彩られている。

 

バンド名は The Beatles では無く、Les Beatles とフランス語。

しかも B のところにカブトムシのツノがあるデザイン。

 

タイトルも「Chansons Du Film "4 Garçons Dans Le Vent"」とフランス語。

4 Garçons Dans Le Vent」は訳すと「風の中の4人の若者」「一世を風靡する4人の若者」となるのだが、これは「A Hard Day's Night」のフランスにおけるタイトル。

つまり、英語に置き換えると「Songs From The Film "A Hard Day's Night"」。

ちなみに日本風に置き換えると「"ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!"からの楽曲」。

 

スウィンギング・ロンドンな雰囲気と、おしゃれなフランスのエスプリ、その両方を感じさせるジャケットだ。

 

 

ということで、ジャケットに惹かれて手を出してしまったこの盤。ご店主の手によるポップにはこう書かれている。

 

レア!フランス Orig.  4曲入EP PS付 ‼︎

Rare!France Orig. 1964

盤少スレのみ 深いキズなく 大変良い音がします

 

 

ジャケットも良いが、加えて音も良いのか…

 

「フランス盤も色々出品されているんですね。こちらのA面を視聴させてください」

 

 

A1. I'm Happy Just To Dance With You

ボーカルはジョージだが、ジョンのギター・カッティングが主役の一曲。力強く、活き活きとしたギターが気持ち良い。

 

A2. If I Fell

上に下に目まぐるしく入れ替わるジョンとポールのボーカルが素晴らしい一曲。この2人のコーラスワークは最高。

 

 

「力強くて良い音ですね。いくつかフランス盤を持っていますけど、どれも力強い音だと思います。これは買います!」

ご店主「ありがとうございます!」

「それにしても、このジャケットは良いですね」

ご店主「フランス盤EPはジャケットに価値があるみたいなところがありますね」

 

 

家に帰ってから自分のオーディオで改めて聴いたところ、やはり他のフランス盤EPと同様、45回転ならではの高い音密度で、音質的には硬質で力強い音。

言うならば、ビターテイストな音、といった感じだ。

 

本家本元のUK盤とは違った音だが、これはこれでとても良い。

 

曲そのものを聴く以外に、色々な種類の音を味わう、音の違いを楽しむ、というのはビートルズのレコードならでは。

 

一度ハマったら抜けられない。「」である。

そんな「」に人々を嵌めるB-SELS、やっぱり魔窟である。

 

 

などと思いながら、レーベルを眺めていると「ん?

 

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"IF I FEEL"?

 

"IF I FELL"だよな?

 

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レーベルの"IF I FEEL"は明らかにエラー表記だ。

「おぉ、エラー発見!」と気分が上がる。

 

こういうエラーを見つけては楽しむ、というのもビートルズのレコードならでは。

 

一度ハマったら抜けられない。「」である。

そんな「」に人々を嵌めるB-SELS、やっぱり魔窟である。

 

 

 

B-SELSで買ったレコード」シリーズ:シーズン10、まだ続きます。

 

 

 

(追記)

B-SELSの日記に紹介されました。

ご店主、ありがとうございます。

 ☞ 2025年3月23日の日記

 

(追記)

B-SELSの日記に紹介され、またご店主より過分な評価をいただきました。恐縮しております。ありがとうございます。これからも勉強に努める所存です。

 ☞ 2025年5月20日の日記