レコード評議会

お気に入りのレコードについてのあれこれ

レコードの製造工程とデッドワックスに刻まれる情報

 マスターテープ 

 ラッカー盤 (凹)   マトリックス・ナンバー

 メタルマスター (凸)  

 メタルマザー (凹)  マザー・ナンバー

 スタンパー (凸)   スタンパー・コード

 レコード盤 (凹)

  凸と凹は音が刻まれている箇所の形状

 

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レコードの製造工程

 

マスターテープに収録の音をカッティング(ダイヤモンド針などで溝を刻む)して、ラッカー盤を作る。

 

ラッカー盤をメッキ処理して、メタルマスターを作る(1枚)

 

メタルマスターをメッキ処理して、メタルマザーを作る(数枚~十数枚程度)

 

メタルマザーをメッキ処理して、スタンパーを作る(数十枚~百枚程度、多い場合は数百枚)

 

スタンパー塩化ビニールをプレスして、レコード盤を作る(大量枚数)

 

 

デッドワックスに刻まれる情報

 

デッドワックス(Dead Wax)とはレコード内周の無音部分のことで、ランアウト(Runout)とも言う。

 

マトリックス・ナンバー

レコードの作品番号と何枚目にカッティングされたラッカー盤なのかを記したもの。

ラッカー盤に刻まれる。

 

マザー・ナンバー

何枚目にメッキ処理されて作られたメタルマザーなのかを記したもの。

メタルマザーに刻まれる。

 

スタンパー・コード

何枚目にメッキ処理されて作られたスタンパーなのかを記したもの。

スタンパーに刻まれる。

 

 

GRAMOPHONEコード

EMIのスタンパー・コードの通称。

1234567890の数字を"GRAMOPHLTD"に当てはめるという方式のため、GRAMOPHONEコードと呼ばれる。

例えば、G=1、AP=36、OE=50、となる。

 

 

BUCKINGHAMコード

Deccaのスタンパー・コードの通称。

1234567890の数字を"BUCKINGHAM"に当てはめるという方式のため、BUCKINGHAMコードと呼ばれる。

例えば、B=1、CN=36、IM=50、となる。