ビートルズが続いているが、前回「アビイ・ロード」のデンマーク盤を記事にしてしまったので、その流れから今回の「レコード評議会」はこれを採り上げざるを得ない。
イスラエル盤(1969年)
Apple Records / EMI
PCS 7088
Side1:YEX 749-2 ⊂I
Side2:YEX 750-1 ⊂I
愛読しているブログ(B-SELSの日記、shiotch7の明日なき暴走)に「アビイ・ロード」のイスラエル盤はドラムとベースの音が凄い云々、といった記載があり、そんなに凄いのか?と興味を惹かれた。
そこで1年程前のこと、Discogsでイスラエルのセラーから買ってみた。
で、聴いてみたところ、こいつは確かに凄い音だ。
ベースがブンブン、ズンズンとデカい音で前に出てくる。
バスドラムやタムがダダン!ドタンバタン!と凄い音がする。
ギターもギンギンで、オーバードライブでは無く、ディストーションの音になっている。
イコライザー処理で HR/HM(ハードロック / ヘビーメタル)の味付けをした感じ、と言ったら良いのだろうか、全体的にも音の圧力が高い。
圧巻なのは"The End"。
ポール、ジョージ、ジョンの3人によるギターソロの掛け合いはディストーションを掛けたギンギンのギターバトルになっている。
そしてドラムソロはまるでコージー・パウエルもしくはジョン・ボーナムのようだ、というのはちょっと盛り過ぎだが、リンゴの筋力がアップしているのは間違い無い。
UKマザーなのに、何でこんな音になってしまったのだろう?
ビニールの材質にその原因があるのは間違いないのだろうが、プレスの仕方とか他にも原因があるのだろうか?
いずれにせよ、凄い音だ。
それにしても、独自カッティングはもちろんのこと、同じUKマザーでも国によって色々な音がある。
そしてどの盤も、それぞれの特徴や良さがあって、ホント面白いな、と思う。
みんなちがって、みんないい。
ところでこのイスラエル盤だが、センターレーベルに記載されている曲名がこんなことになっている。
"OLD DARLING"(正しくは"OH! DARLING")
"OCTOPUSES GARDEN"(正しくは"OCTOPUS'S GARDEN")
"ENDING"(正しくは"THE END")
ホント色々あって面白い…
(追記)
X (Twitter)でB-SELSの常連さんから、同じイスラエル盤でも"OH! DARLING"となっているものもあることを教えていただいた。
ホント色々あるんだな…
そこで気が付いたのだが、"Oh! "と"Old "って形が似ている。手書きだと読み違えるかもな…
こうしてスペルミスが発生する訳だな。
面白い…