レコード評議会

お気に入りのレコードについてのあれこれ

Abbey Road / The Beatles【デンマーク盤】

前回は、アメリカ編集盤アルバム「ヘイ・ジュード」のデンマークだった。


デンマーク盤をもう一枚持っているので、今回の「レコード評議会」はこれ。

 

…もうほとんど「ビートルズ評議会」と化している。

 

 

The Beatles

Abbey Road

デンマーク盤(1969年)

Apple Records

PCS 7088

Side1:YEX 749-2

Side2:YEX 750-1


f:id:Custerdome:20231209202815j:image

f:id:Custerdome:20231209202812j:image

f:id:Custerdome:20231209202823j:image

f:id:Custerdome:20231209202837j:image



アビイ・ロード」のUKマザーデンマーク

 

7年程前にDiscogsでデンマークのセラーから買ったものだ。

 

ジャケットはイギリス製なので、外から見ただけではデンマークとは分からない。

 

f:id:Custerdome:20231217113054j:image
f:id:Custerdome:20231217113050j:image

 

で、横からレコードを取り出して吃驚した。

 


センターレーベルのリンゴが蛍光色

何だこれ? 

 

一瞬ブートレッグか!と思ったが、マトリクスを見るとYEX 749-2 / YEX 750-1で、間違いなくUKマザー

"Made In Denmark"と表記されており、イギリスから取り寄せたUKマザーをもとにしたデンマーク・プレスということだ。

 

それにしても、この蛍光色のリンゴ…  色を重ねながら印刷するところ、何らかの理由で途中で止めてしまったのか?それともインク切れになってしまったのか?

いずれにしても、一種のエラー盤なのだろう…

 

うーむ、これで音は期待できるのか?と思ったが、その思いに反してこれがなかなかに素晴らしい音。

 

ベースが太い音で跳ねるように鳴る。

バスドラムやタムが力強い。

シンバルのシャーンという音がきれいに響く。

アコースティックギターが美しく鳴る。

 

全体の印象としては、音が太くて力強い。そして端正な音だ。

 

さすがのUKマザー。しかも人口が少ないデンマーク・プレスということなので、間違いの無い音だ。

 

 

それにしても、こんなセンターレーベルのまま発売してしまうのか…

音が良いからOKだけど、当時のデンマークの人達はこのレコードを見てどう思ったのかな?と想像すると、面白い。

 

ビートルズの各国盤はやっぱり面白い。

 

 

 

(おまけ)

先日B-SELSで買ったノルウェーと聴き比べてみた。

 

両方ともUKマザーの人口が少ない国の自国プレスなのだが、明らかに音の響きが違う。材質の違いなのだろうか。

 

デンマークが力強く端正な音の一方、ノルウェーのほうは音に広がりが感じられる。加えてより明瞭で音がリアルであり、ノルウェーの方がワンランク上の音に思える。

 

決してデンマークが悪いのでは無い。充分に満足できる音なのだが、ノルウェーがスゴ過ぎるのだ。

さすがB-SELSのご店主が「スゴイ音」と評した音だ。

 

ということで、デンマーク🇩🇰 vs. ノルウェー🇳🇴の北欧ヴァイキング対決ノルウェー側に軍配が挙がったのであった。