レコード評議会

お気に入りのレコードについてのあれこれ

Strawberry Fields Forever / Penny Lane / The Beatles【ユーゴスラビア盤(モノラル)】

B-SELSで買ったレコード」シリーズの続きです。

 

前回記事に書いた「アビイ・ロード」のノルウェー(B面2U)の他に7インチ盤を2枚買ったのだが、今回の「レコード評議会」はそのうちの1枚。

 

 

The Beatles

Strawberry Fields Forever / Penny Lane

ユーゴスラビア盤(1967年)モノラル

Parlophone / Jugoton

EPP-9159

SideA:EPP9159A  L  14467 -15467  MK-VP

SideB:EPP-9159B  14467 -17467  MK-VP


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SideA

 1. Strawberry Fields Forever

 2. And Your Bird Can Sing

SideB

 1. Penny Lane

 2. I'm Only Sleeping

 

 

アビイ・ロード」 ノルウェー(B面2U)の購入を決めた後、シングル&EP盤のコーナーを見てみると…

 

「さすがはB-SELS、あるではないか」ということで2枚をピックアップ。

 

 

まずはストロベリーユーゴスラビアを試聴させていただいた。

 

「このユーゴスラビア盤から試聴させてもらって良いですか」

ご店主「これはフランス盤と同じ選曲のEP盤ですね。ピクチャースリーブのデザインも同じです」

 

 

Strawberry Fields Forever

この曲はテンポもキーも異なるテイク7とテイク26をテープスピードを変えて繋いだことで有名だ。

このため繋いだ前後でボーカルの声質が変わる。

 2コーラス目の I'mgoing の間で繋いでいる。

 Let me take you down, 'cause I'm going to Strawberry Fields 

 

で、このユーゴスラビア盤なのだが、その変わり様が激しい。

テープを繋いだ後半になると、急にボーカルが小さくなって奥に引っ込んでしまうのだ。

加えて、全体の空気感についても、前半がフワッとした拡がる様な音像なのに対し、後半はキュッと真ん中に集まる様な音像になる。

 

「途中で雰囲気がすごく変わりましたね」

ご店主「マスターが違いますからねぇ」

 

家に帰ってから他の盤とも聴き比べてみたが、やっぱりユーゴスラビア盤の変わり様は群を抜いている。

 

 

And Your Bird Can Sing

「ここでこの曲が来るのはやっぱり可笑しいですね」

ご店主「ですね(笑)

 

試聴の際、ベースが大きく太めな印象だなと思っていたが、家に帰って確認したところ、やっぱりベースの音が太い(フランス盤よりよく聴こえる)

 

 

Penny Lane

この曲もベースの音が太い。

明らかに太く、他の盤の3割増といった感じだ。

 

 

I'm Only Sleeping

この曲も何でここでこれ?という感じは拭えないが、それも一興。

やはりベースの音が太い。

 

 

ユーゴスラビア独自カッティングなのだが、綺麗な音か、細かい音まで鳴っているか、という意味では良い音とは言い難いだろう。

だが、音の響きはなかなか悪くない。雰囲気・空気感が良く、捨て難い音だ。

 

ユーゴスラビア盤の音もなかなか捨て難い響きで、良いですね。どちらにしろ、ストロベリーなので買います」

ご店主「ありがとうございます(笑)。そう言えばこのピクチャースリーヴはこんな風に見開きになっていて、もとからこのビニール袋に入っているんですよ」

「へぇ、そうなんだ。ユーゴスラビア盤はこんな風になっているんですね」

 

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ということで、ストロベリーユーゴスラビアは買うことに決定。

 

さて残る1枚は次回の「ビートルズ評議会」もとい「レコード評議会」で…

 

 

 

(重要情報)

"I'm Only Sleeping"はモノラルとステレオでミックスが違う(英国と米国でも違う)ことで有名だ。逆回転ギターの入っているところに違いがあるのだ。

 

で、このユーゴスラビア、家に帰ってから聴いていたところ、逆回転ギターに何となく違和感を感じた。

 

そこで、あれこれ調べたり聴き比べてみたところ、このユーゴスラビア英国ステレオ・ミックスモノラル化した、いわゆる偽モノということが判明しました!

 

赤字のところに逆回転ギターが入っている。

 

英国モノラル・ミックス
Running everywhere at such a speed, Till they find there's no need

taking my time, lying there and staring at the ceiling

間奏部分

エンディング部分


英国ステレオ・ミックス

Running everywhere at such a speed, Till they find there's no need

・taking my time, lying there and staring at the ceiling

   ↑逆回転ギターはここには全く入っていない

間奏部分

エンディング部分

 

なお、フランス盤は英国モノラル・ミックスです。

重箱の隅をつつく様な話だが、こういうのが楽しいんですよ(←ビョーキですね)

 

 

 

(おまけ)

ビートルズユーゴスラビアと言えば、こんな盤も持っている。

やっぱりユーゴスラビアは捨て難い。

 

 

 

 

 

(追記)

B-SELSの日記に紹介されました。

ご店主、ありがとうございます。

B-SELS ビーセルズ | 日記 | 『A HARD DAY’S NIGHT』 超レア! インド・モノラル初盤 B面スタンパー最高峰G! スゴイ音!!!!!!

 

 

(追記)

シーズン6(前回6回目の訪問時)の様子がB-SELS日記で紹介されました。

ほんと楽しい時間だった...

B-SELS ビーセルズ | 日記 | 『THE BEATLES' SECOND ALBUM』 ウルトラ・レア!「マッカーシー」!!UKエクスポート最初期エラー表記!!!!!!