今回の「レコード評議会」も、前の記事からの続き…
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こちらもB-SELSで購入したシングル盤のうちの1枚。
I Should Have Known Better(7" Single)
ニュージーランド盤(1964年)モノラル
Parlophone / His Master's Voice (N.Z.)
NZP.3172
SideA:7XEN 10089
SideB:7XCEN 10090
SideA:I Should Have Known Better
SideB:And I Love Her
アルバム「レット・イット・ビー」UK盤(2U) とシングル「アイ・フィール・ファイン」オーストラリア盤 の購入を決めた後、さらにシングル盤のコーナーをあれこれ掘っていたら、「ニュージーランド盤、独自カッティング、高音質盤」とポップにある、この盤を見つけた。
独自カッティング、高音質、というのに惹かれて、「すみません、これも聴かせて貰って良いですか?」「どうぞ、聴いてみてください」。
I Should Have Known Better
ダブルトラックとシングルトラックのボーカルの違いがはっきりと分かる(特にズレているところが面白い)。
アコギのカッティングが鮮明に聴こえる。
ベースの輪郭がしっかりしている。
ドラムのハイハット、スネアが鮮明で、動きがよく分かる。
And I Love Her
ダブルトラックのボーカルに気付く(今まで意識していなかった)。
アコギが鮮明できれいに響く。
クラベス(拍子木のような楽器)の音が明瞭に聴こえる。
「それぞれの楽器や音がきれいに、よく聴こえます。確かに高音質盤ですね」との私に対し、「解像度が高いといった感じですね。オーストラリア盤はものによって色々なのですが、ニュージーランド盤は基本的にこういったきれいな音がしますね」とご店主。
英国から送られたテープも良いのだろう(※)、本当に鮮明できれいな音がする。
※ ニュージーランドは、国旗の中にユニオンジャックを含む英国連邦(オーストラリアもですが)。テープの鮮度が高いのだろうか?
ニュージーランド独自カッティング、初めて聴いたが、すこぶる良い。
「そう言えば、このカンパニースリーブはリリース当時のニュージーランドのものなのですけど、His Master's Voice (HMV) なんですよね」とご店主。
ホントだ、ニッパー(Nipper)がいる。
英国本国では、英コロムビアと英グラモフォンが合併して既に1931年にEMI (Electric and Musical Industries Ltd) になっているが、ニュージーランドでは英グラモフォンの流れを汲むHMVのままなのか。これは面白い。
「これも、いただきます」
ということで、購入したシングル盤2枚は、オーストラリアとニュージーランド、図らずも同じオセアニア。
一方で、音の傾向では、音圧の高いド迫力盤と鮮明できれいな高音質盤と正反対。
いやはや、独自カッティングは面白い。
今回も大変勉強になりました。ご店主ありがとうございました。
と、今回のB-SELS参りを3回にわたって書いてきたのだが、それ以外にも「ラバー・ソウル」デンマーク盤 (UKマザー/マト1のラウドカット盤) や「スーパー・ライヴ! (at the Hollywood Bowl)」UK盤 を聴かせていただいたり、ドイツ盤の音はどうだとかこうだとか、楽しい時間を過ごさせていただいた。
(HPはこちら ☞ B-SELS ビーセルズ )
さて、次回はいつB-SELSに行けるか?
それにしても、ビートルズはハマると最後、ホント抜け出せない「沼」…
「レコード評議会」ではなくて、「ビートルズ評議会」になりつつあって、困ったことだ…