スピーカーの左チャンネルからの出力が悪い。
CDを聴く時には問題無いのだが、レコードを聴くと、左からの音が出なくなったり、音量が小さかったり、どうにも調子が悪い。
レコードプレイヤー側の接触不良か?と思い、ケーブル周りを点検したり、ヘッドシェルとトーンアームの接点を無水エタノールでクリーニングしたり、あれこれしたが良くならない。
まさかレコードプレイヤー内部の接触不良か?
と、モノラルのカートリッジに換えてみたところ、左右同じ音量で音が出る。ちゃんと左右スピーカーの真ん中で音が鳴っている。
であるならば、ステレオのカートリッジやリード線のどこかが不調なのだろう…
接触不良だけなら良いが、リード線の断線やカートリッジ内部のコイルの断線なら、買い替えするしかない…
と言うことで、ステレオが聴けなくなってしまったため、気を取り直してモノラルのレコードを聴くことにした。
で、今回の「レコード評議会」は何にしよう?
モノラルのレコードならジャズやクラシックかな?などとと思いつつも、前の記事からの流れからやっぱりこれにした。
Yellow Submarine(7" EP)
フランス盤(1966年)モノラル
Odeon
Pathé Marconi (Les Industries Musicales Et Electriques Pathé Marconi)
MEO 126
7TCE 10003 21 M3 249544
7TCE 10004 21 M3 249545
Face1
1. Yellow Submarine
2. For No One
Face2
1. Eleanor Rigby
2. Good Day Sunshine
前の記事で、このジャケットはイエロー・サブマリン感が満載だ、と書いた。
前の記事はこちら☟
その流れで、ビートルズ "Yellow Submarine" 他全4曲入りのフランス盤EP、という訳。
まあ、ピクチャースリーヴ(ジャケット)にイエロー・サブマリン感は無いが…
ピクチャースリーヴは、しっかりした紙を使ったフリップバックカバー。
フィルム・コーティングもされており、EP1枚にかなり手間をかけている。
選曲は、4曲ともアルバム「リボルバー」からのもの。
"Yellow Submarine"と"Eleanor Rigby"はシングルカットもされている。
ボーカルは"Yellow Submarine"がリンゴ、その他3曲はポール。ジョンのボーカル曲は無い。
フランスは、ジョンよりポールの方が好きなのか?("Michelle"は一部フランス語で歌われているし…)
で、音の方はどうかと言うと…
モノラルだ。
フランス盤のモノラルは偽モノ(※)も結構あるのだが、このEPは真正のモノラルミックスが収録されている。
"Yellow Submarine"では、冒頭からギターが入っているし、ジョンの合いの手も"life of ease"から入っている。
※ ステレオミックスをモノラルでカッティングしたもの。例えば、以下記事のフランス盤は偽モノだ。
音質はと言うと、鮮度がすごく高いと言うほどでは無いものの、45回転ならではの音密度が感じられる確りとした音だ。
硬質な響きの音でもあるが、"Eleanor Rigby"のビブラートが掛からない辛口なストリングスに似合っている。
それにしても、"Eleanor Rigby"って、歌詞もアレンジもかなり革新的な曲だよな、こんな曲は他にはなかなか無いよ、と改めて気が付いた。
B-SELSのご店主が「ずっとビートルズを聴いていますけど、聴くたびに新しい発見があるんですよ」と仰っていたが、本当そうだなぁ。
と言うことで、「ビートルズ フランス盤EP特集 その1」でした。
当面ビートルズのフランス盤EPが続きます。
…第五次ビートルズ・マイブームはまだ終わっていない。