「ビートルズ フランス盤EP特集」の第6回。
手持ちのフランス盤EPは以上のため、今回が最終回。
ということで、今回の「レコード評議会」はこれ。
Les Beatles
Ticket To Ride(7" EP)
フランス盤(1966年)モノラル
Odeon
Pathé Marconi (Les Industries Musicales Et Electriques Pathé Marconi)
MEO 108
7TOP 1019 21 ×7ARE 2125 21 M3 241353
7TOP 1020 21B Ⅰ ×7ARE 2126 21B M3 241540
SideA
1. Ticket To Ride
2. Baby’s In Black
SideB
1. I Don’t Want To Spoil The Party
2. Yes It Is
このEPは、当初1965年5月にOdeon SOE 3766 としてリリースされたものの1966年再発盤。
✖️印で消されているが、当初のマトリックス・ナンバーが刻まれており、リプレス盤ということになる。
この盤のピクチャースリーヴも、他のEPと同様にフリップバックカバー、フィルム・コーティングだ。
The Beatlesではなく、Les Beatlesとなっている。
Beatlesの B に上はカブトムシのツノが付いている。
そして、エスキモー・カバー(デンマークのオリジナル編集盤「Hottest Hits」)のフォトセッション時の写真が使われている。
なかなか良いデザインだ。
選曲は、"Ticket To Ride"と"Yes It Is"がシングルのA面/B面。"Ticket To Ride"はアルバム「ヘルプ!」にも収録されている。
"Baby’s In Black"と"I Don’t Want To Spoil The Party"はアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の収録曲。
音の方は、他のEPと同様、モノラル。
リプレス盤だが、音の角が取れてしまっていたり、音がヘタっているようなこともなく、高い鮮度が保たれている。
"Ticket To Ride"のドラムがとてもヘビーに鳴る。「あぁ、こういう曲だったのか」と、この曲の良さが分かったのは、このEPのおかげだ。
ボーカルのコーラスが肝の"Yes It Is"、"Baby’s In Black"も、心地良い響きがする。
この頃の独自カッティングのフランス盤は本当良い音がする。
ビートルズのUK盤は本家本元なので、当然に良い音だ。と言うか、基準の音なのだが、各国盤は色々だ。
はっきり言って、イマイチなものもある。
一方、オーディオ的にはイマイチでも、味のある音やクセになる音もある。
そして、思いの外、鮮度が高かったり、解像度が高かったり、響きが良かったりするものもある。今回採り上げたフランス盤EP、特にその3〜6のEPはこれに当たる。
こういうことがあるので、各国盤はやめられない。
以上「ビートルズ フランス盤EP特集 その6(最終回)」でした。
終わり