前回、ビートルズのカバー曲を収録していることをきっかけに「フェリシアーノ!」を採り上げた。
なかなか良いよな、ホセ・フェリシアーノ。
ということで、今回の「レコード評議会」でもホセを採り上げることにした。
José Feliciano
10 To 23
US盤(1969年)
RCA Victor
LSP-4185
Side1:XPRS-0211-1S H
Side2:XPRS-0212-2S H
Side1
1. Amor Jibaro
2. First Of May
3. The Windmills Of Your Mind
4. By The Time I Get To Phoenix
5. Miss Otis Regrets
6. Little Red Rooster
Side2
1. She's A Woman
2. Lady Madonna
3. Rain
4. Gotta Get A Message To You
5. Hey Jude
ホセ・フェリシアーノの1969年リリースのアルバム「10 To 23」。
1945年9月10日生まれなので、24歳の時の作品だ。
このタイトルの由来は、Side1の1曲目が10歳の時の録音。その他の曲が23歳までの録音ということなのだろう(リリース時は24歳)。
収録曲だが、シングル・リリースされ、全米ビルボード・チャート76位を付けた"Rain"が有名だ。
日本でも「雨のささやき」の名前でリリースされ、ヒットした。聴いたことがあるような、無いようなだが、哀愁を帯びた曲で、確かに日本人好みかも知れない。
そして、ビートルズのカバーも以下3曲が収録されている。
"She's A Woman"はボーカル入り。
"Lady Madonna"はインスト。
"Hey Jude"はボーカル入り。
"She's A Woman"はもともとR&Bっぽい感じの曲だが、ラテンの味付けが施され、完全にホセの世界に染まっている。
"Lady Madonna"は2分に満たない小品に。ロックンロール調の曲が、ここではラテンの音楽に置き換えられている。
"Hey Jude"は原曲の雰囲気を残しつつ曲が始まる。だが、曲半ばからは英語ではなく、スペイン語で歌われ、ギターによるインスト部分になると、ホセの世界に染まっていく。
このアルバムも「フェリシアーノ!」に引けを取らないアルバムだ。
全米ビルボード・チャートでも16位を付けている。
ちなみにイタリア盤も持っている。
José Feliciano
Da 10 A 23
イタリア盤(1969年)
RCA Victor
LSP 4185
Lato1:△ UKAY 14784 2S-1A 2
Lato2:△ UKAY 14785 1S-1A 1
US盤のジャケットは、白地にエンボス加工でホセの顔が描かれているのだが、イタリア盤は赤黒で描かれている。
音については、US盤が基準となる訳だが、イタリア盤も負けず劣らず良い音がする。
イタリア盤は独自カッティングなのだが、US盤に比べていい意味で乾いた響き。音の鮮度も高い。
それのしても、イタリアでも聴かれていたんだな、ホセ・フェリシアーノ。
イタリアでも、彼の情熱的な歌は人気が出たんだろうな、と。
(おまけ)
レコーディング・メンバーに、レイ・ブラウン、ヴィクター・フェルドマン、ジム・ゴードンが参加している。
へぇ、そうなんだ。