レコード評議会

お気に入りのレコードについてのあれこれ

Physical Graffiti / Led Zeppelin【US盤】

前回の記事で「」を採り上げたので、その流れで今回の「レコード評議会」もレッド・ツェッペリンにしようと思う。

 

レッド・ツェッペリンビートルズのように大ファンという訳では無いのだが、時々無性に聴きたくなる。そして聴いたら最後、しばらくは印象的なリフがぐるぐると脳内再生されることになる。

 

その印象的なリフの最たるものが収録されているアルバムがこれ。

 

 

Led Zeppelin

Physical Graffiti

US盤(Monarch Pressing)(1975年)

Swan Song

SS 2-200

Side1:ST-SS-753309-CC-EX (MR) △19707(15) PR AT

Side2:ST-SS-753310-DD-EX AT (MR) AT △19707-X F•T•(10) PR

Side3:ST-SS-753311-DD-EX (MR) AT △19708(14) PR F.T.

Side4:ST-SS-753312-COC-EX ST-7 (MR) △19708-X(14) PR


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Side1
 1. Custard Pie

 2. The Rover流浪の民) ※3

 3. In My Time Of Dying(死にかけて)

Side2

 1. Houses Of The Holy(聖なる館) ※3

 2. Trampled Under Foot

 3. Kashmir

Side3

 1. In The Light

 2. Bron-Yr-Aur  ※1

 3. Down By The Seaside   ※2

 4. Ten Years Gone

Side4

 1. Night Flight(夜間飛行) ※2

 2. The Wanton Song

 2. Boogie With Stu   ※2

 4. Black Country Woman(黒い田舎の女) ※3

 5. Sick Again

 

  ※1:「Ⅲ」のアウトテイク(1曲)

  ※2:「Ⅳ」のアウトテイク(3曲)

  ※3:「聖なる館」のアウトテイク(3曲)

 


レッド・ツェッペリンの6枚目アルバム「フィジカル・グラフィティ」。

 

新曲8曲に「」「」「聖なる館」からのアウトテイク7曲を加えた計15曲の2枚組アルバム。

 

 

ローリング・ストーン誌ではこのように大絶賛と言えるほど高く評価されている。

 

"the band's Tommy, Beggar's Banquet and Sgt. Pepper rolled into one: Physical Graffiti is Led Zeppelin's bid for artistic respectability"

フィジカル・グラフィティ」は「トミー」「べガーズ・バンケット」「サージェント・ペパー」を一つにしたような傑作であり、レッド・ツェッペリンが芸術的にも尊敬を受ける地位を築くのに一役買っていると言えよう。

 

15曲中7曲が既発アルバムからのアウトテイクとは言うものの、質が低いものは無く、捨て曲無し。ハード・ロック、ブルース・ロック、フォーク・ロック、アメリカン・ロック、ファンク・ナンバー、ブギー・ナンバー、ブリティッシュ・フォーク…と多彩な曲が収録されているビートルズで言えば「サージェント・ペパー」と言うより「ホワイト・アルバム」のようなアルバムかな)

ローリング・ストーン誌の高評価も納得出来る。

 

 

中でも頭抜けているのは、"Kashmirカシミール"だろう。

 

ドラムによる「4拍×3回=12」のビートに、ギターとストリングスによる「3拍×4回=12」のリフが乗るという変則的なリズム。

アラビア風、中近東風のエキゾチックなメロディ。

そして、ジョン・ボーナム重戦車のようなドラムロバート・プラント詩を詠うようなボーカルがこの曲を唯一無二のものにしている(※)。

 

ふと思ったのだが、この曲ってドラムとボーカルがその2人だからこそ「レッド・ツェッペリン」だけど、そうで無かったら、イタリアン・プログレみたいだな…

 

最初に聴いた時は「何この変な曲?」と思っていたのだが、ドラムのビートとギターのリフがズレていながらもうねるようなグルーヴがクセになり、気付くとぐるぐると脳内再生されるようになっていた。

何とも摩訶不思議な曲だ。

 

 

で、この盤の音だが、これが文句無しに素晴らしい。

 

ジミー・ペイジのオーバードライブの掛かったギターが分厚く、かつエッジが効いている。

ジョン・ポール・ジョーンズのベースが太く、圧力がある。

ロバート・プラントのボーカルが近く、すぐそこで歌っている。

そして何よりもジョン・ボーナムの重戦車のようにヘビーなドラム、その威力が凄い。

 

これぞレコードの音といった、芯のある、力がこもった音で、この音があってこそ、"Kashmir"などの凄さが分かろうと言うものだ。

 

やっぱりレッド・ツェッペリンはレコードで聴くに限るな、と。

 

 

ということで、今も"Kashmir"のリフがぐるぐると脳内再生されている。

 

 

 

 

 

(おまけ)

ジャケット・デザインはホセ・フェリシアーノの1973年アルバム「コンパートメントCompartments」が元ネタだそうです

 

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これってパクリ?