前回に続き「B-SELSで買ったレコード」シリーズ:シーズン11。
東欧盤と南欧盤を買ったのだが、前回は東欧盤を採り上げた。
その東欧盤とはチェコスロバキア盤、これが素晴らしく良い音であった。
で、残る南欧盤はというと、スペイン盤である。
ということで、今回の「レコード評議会」はこれ。
The Beatles
Rubber Soul
スペイン盤(1965年)モノラル
Odeon
1 J-060 04115 M / MOCL 5300
SideA:XEX 579 1 M
SideB:XEX 580 1 GO




「ラバー・ソウル」スペイン・モノラル盤。
スペイン盤はコンピ盤とシングル盤で各1枚持っているが、アルバムでは持っていない。
スペイン盤のアルバム、聴いてみたい…
私「これ、スペイン独自カットですよね。どんな音がするんでしょう。 聴かせて貰ってよろしいですか」
ご店主「おぉ、スペイン盤ですね。ぜひ聴いてみてください」
私「ところで、A面 1M、B面 1GO というのはUK盤のグラモフォン・コードと同じなんですか?」
ご店主「そうなんです。スペイン盤はUK盤のグラモフォン・コードと同じルールなんですよ」
私「へぇ、ということは両面ともかなり若いですね(A面:4番目、B面:15番目)」
ご店主「まぁ、スペインなのでそもそもプレス枚数もさほど多くはないですから(笑)」
私「そうか(笑)、ではA面をお願いします」
おぉ、音が太いと言うか、力強い音だ。
私「良いですねぇ。何と言うか、筋肉質な音といった感じです」
ご店主「そうなんです。男性的な音なんですよ。そして低音がよく出ているんですよ」
私「確かに!ベースが確りと鳴っていますね」
ご店主「ラウドカットの様に音圧が高いという訳では無いんですけど、低音が大きくて、力強い音ですよね」
筋肉質な音、男性的な音、色々な言い方が出来るだろうが、この記事を書いていて浮かんだ言葉が、剛の音。
そう、剛の者(すぐれて強い者、武勇にすぐれた者、つわもの)ならぬ剛の音だ。
私「スペイン盤のアルバムは持っていなかったんですけど、良い盤に出会えて良かったです。これを買うことにします!」
ご店主「ありがとうございます!気に入っていただいて何よりです」
UK盤であれば本家本元の音だし、UKマザーの各国盤も音の質は基本的にはUK盤と同じなので、安心して買うことが出来る。
だが、前回のチェコスロバキア盤や今回のスペイン盤の様に、独自カッティングの各国盤はホントに音が様々だ。
そんな各国盤をB-SELSでは大音量で試聴した上で買うことが出来る。
また、ご店主とのビートルズ談義も楽しく、そして勉強にもなる(←何の勉強?)。
ということで、3時間ほど居座ってしまった…
ご店主、ありがとうございました(お邪魔しました…)。
B-SELS、また行こう…
ということで、家に帰ってから聴いてみたところ、やっぱり剛の音だ。
低く、深く、それでいて跳ねる様にズンズンと鳴る力強いベース。
こんなにベースがズンズンと鳴る「ラバー・ソウル」は今まで聴いたことが無い。低音好きな身としては、これは堪らない。
全ての曲においてポールのベースが主役、少なくとも準主役である、と言っても過言では無い。
スペインのカッティング・エンジニアがポールのファンだったのだろうか?
ということで、聴いて大満足の「ラバー・ソウル」スペイン・モノラル盤なのだが、最後にもう一つ面白いことを…


レーベルを見ると、曲名は英語とスペイン語で併記されている。
SideA
1. Drive My Car / El Coche Guiarás
2. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) / El Ruiseñor Voló
3. You Won't See Me / No Me Puedes Ver
4. Nowhere Man / Sin Lugar Alguno
5. Think For Yourself / Piensa Por Ti
6. The Word / Una Voz
7. Michelle / 人名のためスペイン語表記無し
SideB
1. What Goes On / Qué Pasó
2. Girl / Chica
3. I'm Looking Through You / Yo Estoy Mirando
4. In My Life / En Mi Vida
5. Wait / Esperar
6. If I Needed Someone / Te Necesitaré
7. Run For Your Life / Por Tu Vida
日本盤の邦題は意訳で当時の歌謡曲っぽくしているが(ひとりぼっちのあいつ、嘘つき女、愛のことば、消えた恋、君はいずこへ、恋をするなら、浮気娘)、スペイン盤は概ね直訳。
唯一、"Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"については意訳と言えよう。
スペイン語で"El Ruiseñor Voló"となっているのだが、これを英語にすると"The Nightingale Flew" (ナイチンゲールは飛んで行った) となる。
日本盤の邦題"ノルウェーの森"が誤訳であるのは有名な話だが、スペインでも"Norwegian Wood" (ノルウェー産の木製家具、ノルウェー調の部屋…など様々な解釈あり) の意味がよく分からなかったのだろう。
副題の"(This Bird Has Flown)"を"El Ruiseñor Voló" (The Nightingale Flew) としてスペイン語タイトルとした訳だ。
"Bird" (鳥) を"Ruiseñor" (Nightingale:ナイチンゲール=夜に美しい声で鳴く鳥) としたところはセンスのある意訳と思う。
これにて「B-SELSで買ったレコード」シリーズ:シーズン11は終了となります。
シーズン12は時期未定です…
なるべく早くに行きたいのですが、いつになることやら…
(追記)
B-SELSの日記に紹介されました。
ご店主、ありがとうございます。
過分な言葉もいただき、恐縮です。引き続き精進いたします(笑) 。